Dual1218とSPレコード

何枚か持っているSP盤を聴こうと思ってヤフオクでDual1218を買った。3万円。それをきれいに整備してアメリカから取り寄せたコンパクトなプラスチック製ベースに入れた。カートリッジはM44GにJICO製のSP用N44-3をつけたものでSPを聴いてみるといい音で驚く。なんてことをツイッターに書いたらある方がみかん箱いっぱいのSP盤を送ってくださった。地下室はレコードプレーヤー3台体制となってついにCDプレーヤーは機器保管庫へ移されてしまった。

何枚か持っているSP盤を聴こうと思ってヤフオクでDual1218を買った。3万円。それをきれいに整備してアメリカから取り寄せたコンパクトなプラスチック製ベースに入れた。カートリッジはM44GにJICO製のSP用N44-3をつけたものでSPを聴いてみるといい音で驚く。なんてことをツイッターに書いたらある方がみかん箱いっぱいのSP盤を送ってくださった。地下室はレコードプレーヤー3台体制となってついにCDプレーヤーは機器保管庫へ移されてしまった。

「トーレンス・スペシャリスト」のJoel Boutreux氏からeBayで買った"Thorens Kit"が届く。TD-150/160その他用のベルト,モーターオイル,スピンドルオイルの詰め合わせでわずか$19。驚いたのはベルトで,純正ベルト同様に回転数切替がきちんと動作するどころか,純正ベルトより動作が確実になった。音質も多少変化して,純正よりやや元気になる感じ。純正ベルトが1本4000円くらいするのに対して非常にお買い得である。ベルトだけ買うといくらなのかいまJoelに問い合わせているところだ。(11/11/06追記 ベルト3本で日本への送料込み33ユーロだそうだ。3560円。)
スピンドルオイルも3本入っていたので前に買ったのと合わせて7本(注油21回分)もたまってしまった。ちょっと試してみたいと思われる方は連絡ください。

地下室のレコード棚がついに満杯になったので,CD棚を2つ部屋の外に移動して,そこにレコード棚を増設した。これでついに地下室の西側の壁はすべてレコード棚になってしまった。これでレコード箱が12箱(600枚分)よけいに収納できるので数年は大丈夫だろう。というか,残りの時間から考えるともう一生大丈夫なのではないかと思う。
SME3009SIIIにはまたフルイドダンパーを取り付けた。特筆すべきはそれによってグラドのカートリッジで苦手だったドイツグラモフォンのレコードがきちんと再生できるようになったことだ。どうもフルイドダンパーは軽針圧のカートリッジに重針圧カートリッジの有利性を加えるように感じる。縦方向のダンピングが効いているのだろうか。

音が出なかったグレーの後期型QUAD44だが,いつもの段取り通りに部品交換をして組み直したら問題なく音が出るようになった。オークションの商品説明にあった「セレクタが勝手に切り替わる」という44の典型的な故障も,QUADのテクニカルシートどおりの手当てをしたら完璧に治った。トーンコントロール基盤の電解コンデンサを「オーディオ用」に変えたこともあってまだずいぶん硬い音だが,しばらく聴いていくうちにまろやかになることも経験でわかっている。

ようやく最近になってレコードとオーディオに完全復帰できた感じだが,どうも愛用のグラドPrestige-Gold1が前ほどいい音で鳴らないのが気になっていた。買って1年でそんなに針が減るはずもないと思って悶々としていたのだが,まあ念のためと思って交換針を買って交換してみた。Gold1は3009SIIIについているので写真は比較用のBlue1だが,交換針は本体に増して質素な小さい箱に入ってきた(写真左)。グラドの針は固く嵌っているので付属の治具を使ってグッと抜き取る(写真中)。MM(MI)型なのでこれで振動系が丸ごと外れてくる(写真右)。できた隙間に新しい針をまたグッと力を入れて嵌め込むわけだ。
針交換をしてみたら音はすっかり新品の時に戻った。アームがSIIIに変わっていることもあって新品で聴いた音よりもっとよいかもしれない。これまでレコード針は汚れるだけでほとんど減らないのだ,汚れさえ取ればいいのだと思っていたのでショックだ。MM型だと振動系が丸ごと新品になる効果も大きいのだろうと思う。本体が2万5千円くらいで針は1万5千円だから,音が悪くなったなあと思ったら交換するようにすれば精神衛生上もいいかもしれない。

デンマークから届いた未使用新品の SME 3009 Series III をようやく TD-150 に取り付けることができた。さっそくシェルリードのピンを折ってしまうなどのピンチはあったがなんとか切り抜けて音を出すところまできた。なにしろさまざまな調整機構が合理的で精密にできているのに感動する。オーバーハング調整の動作などほんとに惚れ惚れするものだ。かなり重いカートリッジでもメインウエイトに小さな鉛板を追加することでバランスするし,針圧も2.5gまでかけられるのだが,やはりハイコンプライアンスのカートリッジをターゲットに作られている。まさに愛用のグラドのために作られたようなアームだ。グラドはもともと低音の質がすごく良いカートリッジだが,ますます深く伸びやかな低音が聴けるようになった。

オーディオをまるごとLINNに入れ替えた時に名古屋の杉浦君に無期限貸与していたQUAD34と306,そして67CDが「使えなくなったので」という理由で帰ってきた。たぶん8〜10年ぶりの帰還である。もっとも67CDは杉浦君のところに行った時点ですでに壊れていたようだ。今回使えなくなった理由は306のスピーカーターミナルの破損。このタイプのターミナルは今かなり手に入りにくいのだがJapan QUAD Fan ClubのNさんから無償でわけていただけたので無事修理完了(写真)。ただ電源の電解がかなり膨れているのでまだ電源は入れていない。34のほうもふくめてきちんとリストアしようと思う。

ここ数日で自分のコンピュータ環境に大きな変化が2つあった。ひとつは Magic Trackpad を使うようになったこと。例によって年度末の予算消化でついでみたいな感じで買ったのだが,使ってみると予想外によくて,その日のうちにマウスはお払い箱になってしまった。あまりによいから自宅用にも注文して,それが今日届いた。使いやすいだけでなく可動部分や壊れる部分が少ないし汚れにも強いので,子ども用にも優れていると思う。もうひとつの変化は,研究室のサーバーを PowerMac G5 から Macmini に更新したことで,使っているマックがすべてインテルプロセッサになったこと。こんな日がくるとは思わなかったなあ。

集中講義などをがんばった自分へのご褒美としてCambridge Audio DAC MagicというDAコンバーターを買った。値段は6万円とちょっと。USB接続でこれを経由して聴くとiTunesの音楽ファイルの方がLINN GENKIでCDを聴くよりよい音に聞こえる。これまで音楽ファイルだと不足気味と感じた空間感が広がって,低域も深く伸びるようになった。ネットラジオもいままでより格段に良い音で聴くことができる。ますますCDプレイヤーに電源が入ることは減ると思うが,いちおうGENKIをDAC Magicにつなぐためのデジタルケーブルを注文しておいた。

初期型QUAD44のサービスコンセントに挿し込める旧IEC型の電源プラグをeBayで入手した。送料込み12ポンド。前に写真で見たのと同様,ホットとコールドのブレードはかなり先の方まで絶縁されていて,アースブレードもずいぶん長くなっている。開いてみると接続部分はネジ止め式で,やはり太いケーブルは入らない。驚いたのはこのプラグに「QED」のロゴがついていることだ。まえにeBayで見たものは電機メーカーのBULGINブランドだったがQEDは老舗のオーディオケーブルメーカーだ。何らかの事情でQEDがこれをOEMで作って売っていたようだ。

月曜に届いたiPhone4を5日間使ったことになる。もともと携帯電話は持ってるだけでほとんど使わなかったので携帯としてのiPhone4の機能はあまり気にならない。アンテナ問題も確かに再現できたがBumperをつけてしまえば何の問題もなくなる(このBumperはかなりの優れものだ)。ただ電話帳を自然に同期できるのはこれまで苦労していただけにずいぶんありがたい。他の機能は要するにiPod touchで,それに驚くほど美しいRetinaディスプレイ,コンデジに遜色ないカメラ,GPS,そして無線LANがなくてもネットできる3G回線が加わって著しく便利になっている。
iPod touchは常時携帯していたので,それに代わったiPhoneも持ち歩いている。困ったことはそれで自分が「携帯電話を常時持ち歩く人」になってしまったことだ。今後も誰にも電話番号を教えないようにしないと面倒なことになる。

探していた France Gall の「5 Mnutes D'Amour」のフランス版シングルを落札することができた。安くはないがまあ妥当な価格だったと思う。ギャルが「普通の声で歌う普通の歌手」としてヒットチャートに復帰する少し前の,「あの声」で歌っていた最後の頃のレコードである。この時代のレコードはほとんどCD化されておらず,この曲もYouTubeの動画で知った。レコードできちんと聴いてみるとやはりよい曲で,バックの演奏も実にカッコいい。裏面の「La Quatrième Chose」もいい曲だ。長年レコードを集めていると,本気でほしいと思ったレコードは時間がかかっても必ず自分の手元にやってくる,といえる。他のこともそのようであればいいのだけれど。

QUAD44の電源スイッチと互換する現行パーツを探していたら,若松通商の通販に有望なのを見つけた。さっそく注文して届いたのが写真右側の黒っぽいスイッチ。左側は純正のアルプスSDG5P-E。ありがたいことに機能やネジ穴とスイッチ軸との位置関係など必要な条件は純正と一致しているので,交換することは可能と思われる。ちなみに1個210円。イギリスから純正を取り寄せる費用で10個以上買える。
ただスイッチのストローク(オンオフでスイッチ軸が前後に移動する距離)が純正よりやや短いことと,取り付け穴が純正ではネジが切ってあるのに対してスルーホールであることが違うので,実際の取り付けにはちょっとした工夫が必要かもしれない。もしうまくいったら全国で数名程度の人が助かると思うのでまた報告する。
(6/21 20:07加筆)やってみたらとりあえず使える状態にはなった。これについては@nabelab audioのページでできるだけ早く紹介します。

ヤフオクで落札したレコードが届いた。アンセルメの運命,南アフリカ盤SXL2003。時代ははっきりしないが1960〜70年代のものだろう。上のジャケット写真は色調整に失敗したのではなくほぼ実物そのものの色で,ここにあるイギリス盤SXL2003と比較するとずいぶん違うのがわかる。レコード自体も南アフリカプレスだが盤質はとてもよく,英国カッティング原盤なので音質もよい。ビートルズのレコードでも南アフリカ盤というのは通好みなコレクションとなる。しかし東アジアの片隅でヨーロッパ音楽の世界一高品質なレコードを作り続けた日本という国も不思議だが,アフリカの最南端で世界中から悪口を言われながらこのようなレコードをつくる国がかつてあった,というのも不思議なことだ。

予約していたiPadは発売日の5月28日にちゃんと届いた。それ以降子どもたちと私はiPadのことばかり考えて暮らしている。iPadには取扱説明書がついていないがそれも当然で,5歳の三男でもあっという間に使い方を理解し,私もまだ知らないような機能や設定を使いこなしてしまう。いっぽうSafariなどの機能や文字入力はかなりコンピュータに近いものになっており,出張用に安いネットブックなどを買うよりはiPadを使いこなす方が合理的だと思う。
オーディオの方は2台のQUAD44のマザーボードの部品がすっかり新しくなったところでひと休み。と思ったらNo.8504で「電源が切れない」というお決まりのトラブル。これについている電源ボックスはNOSで買ったもので電源スイッチはまだごくわずかの回数しか使われていないのにこれだ。入力のハムもまた出ているようで,44との格闘は永久に終わらない。

44のリレーが唸るのを解決するために,No.8504のマザーボードはほぼすべての部品が新品に交換されるとともにここに書いてあるダイオードの変更や抵抗値の変更もやってみた。それでもリレーはブンブン言う。それで気づいたのがリレーのoffを遅くするために追加で取り付けられているコンデンサだ。リストアの時に新しいものに交換したのだが,試しにこれを外してみる。リレーはすっかり静かになった。もともと間違った位置についていたか,交換時につけ間違えたか,まあ後者だろう。No.2072のほうも同じ場所につけたコンデンサを外して問題解決。
というわけでここしばらくの試行錯誤はすべて無駄になった。まあ壊さなかっただけよかったし,部品が新品になったのは精神衛生上はよいが。この話を聞いた息子(15歳)の意見は「人生そういうものだよ」だった。たしかに,オーディオというのは人生そのものだと思う。私が生きるために持っているさまざまな資質や能力のうちかなりの部分は,オーディオをはじめとする趣味の中で多くの試行錯誤と失敗,期待と失望の経験を通じて培われている。そうした経験が,仕事での失敗のように他人に損害や不安を与えずに積み重ねられるのが趣味のよいところだと思う。私が趣味を持たない人をあまり信用しないのもそのためだ。

シリアル8504のQUAD44はやっぱりパワー基盤の調子が悪くて電圧がちゃんと出ていない。ダイオードやパワートランジスタを調達して(ほぼすべて売ってるところが見つかり一部は注文済)そのうち本格修理しようと思う。
パーツ屋からOPA134という最近のオペアンプが届いたので,ラジオ基盤のTL071と交換してみる。結果が悪ければすぐに戻せるようにICソケットをかまして取り付けることにする。作業は簡単に済んでUSB経由のiTunesを鳴らしてみているが,たしかにレンジは広がるし分解能は高まるし,比較的新しいピアノの録音なんかは同じアンプとは思えないほどよく鳴る。しかしこれがQUAD44の音かというとやや疑問だ。まあ交換するのはデジタル音源が入るところだけだな。
このオペアンプはもとのTL071の数倍の値段だが,それでも1個315円。ハンダ付けなどがちょっとできるだけで安い値段でずいぶんいろいろ楽しめる。

リストアしたSer.8504のQUAD44は爆発もせず良い音で鳴っていたのだが,ときどきリレーがビリビリと変な音を立てる。サービスマニュアルによればこれはリレーコイルの駆動電圧が低いせいでおきる。電気ストーブをつけるとひどくなるので電圧の問題なのは間違いなく,マザーボードからの±15Vがちゃんと来ていないか,リレーをドライブしているトランジスタ(厄介なE5270)の不良だろう。ダイオードなどを注文してまたいじって楽しもうと思う。
こっちがダメでも,もう1台の44が完璧な状態なのでレコードを聴くのには何の心配もない。まったくもってありがたいことである。

「なんとか推進プログラム」の書類書きやトラブル対応であまりに疲れたので早く帰って来てジャンクで買ったほうのQUAD44,Ser.8504のリストアを突貫でやってしまった。極限まで疲れた時には下手に休むよりも他のことに熱中してしまう方が良い。その証拠に作業が終わる頃には肩凝りも治ってすっかり機嫌がよくなった。ただし作業中に右手に結構大きな火傷を作ってしまった.....
今回は大きな電解の交換もあったので電源を入れる時には結構スリルがあったが,いまのところコンデンサが破裂することもなくきれいな音が出ている。交換したのはマザーボードの1000uF/25Vを2個,47uF/40Vを50Vに2個,トーン基盤裏の4.7uF/50Vを1個,トーン基盤の100uF/3Vのタンタルを6.3Vに2個,47uF/40Vを50Vに1個,リレー1個,オペアンプTL071を4個だった。所要時間約2時間。写真左は交換前の液漏れした電解,右は交換した部品の大部分。
音を聴いてみると,同じくコンデンサ等を交換したSer.2072と比較してかなり明解な音がする。製造時期は隣接しているが基盤や部品も一部変わっているし音が違うのは当然だが,それにしてもずいぶん違う。ハイ上りの好きな自分には8504のほうが好みかも知れない。

44の入力モジュールについているDIPスイッチの代替品としてQUADからこの赤いスイッチが送られてきた時にはずいぶんがっかりしたのだが,冷静に考えてみれば日常的に操作するわけでもなく,接触の悪いままほっておくよりは交換したほうがよいと思い至った。左の写真の左側がもともとついているAlcoswitch の DYS-4DS,右が代替品である。交換は技術的には簡単だが,32ヶ所のハンダを除去するのはかなり面倒だった。結果として,接触が完全になったのはもちろん,音質も改善されたように思う。もう少し数を仕入れて他の場所も換えてしまった方がいいかもしれない。
同じDIPスイッチは国内のパーツ屋でも簡単に手に入る。下のところでは1個76円。
https://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=68200
例によってまったくの汎用品なので,同じものでなくても8極のピアノタイプDIPスイッチであればどこのメーカーでも問題ないと思う。ちなみにこれをQUADが送ってきた値段は送料込みで1個£5.41であった。
AlcoのDYS-4DSは日本の松久(株)のOEMで,現在も松久のHPには同じタイプのDIPスイッチが掲載されている。
http://www.matsukyu.co.jp/syohin.1/DPS2.htm
上の「DPS-4DS」がそれだが,ネット検索では売っているところは見つからなかった。まあ簡単に手に入るならQUADもそれを補修パーツにするだろう。

何年か前に部品取り用に買ったジャンクの初期型QUAD44(Ser.8504)が鳴っている。部品も揃ってきたしこっちもリストアしようと思って,とりあえず故障箇所を確認しようと別に買ってあった電源ボックスを取り付けて電源を入れてみるとちゃんとLEDが点灯する。そうなると欲が出て音を出してみると出る。いまのところきちんと音が出ているし故障しているところもないようだ。とはいえ電源のコンデンサが液漏れしていたり,このまま使い続けられる状態ではない。
ジャンク44が鳴っている間に,もう1台の44のトーンコントロール基盤のオペアンプとリレーをすべて新品に交換した。こちらもうまくいって,先日のコンデンサー交換と相俟って音の鮮度がずいぶん上がった。これでSer.2072の44のリストアはひとまず完了。電源コンデンサが届いたらSer.8504のほうを本格的にリストアしよう。このまま死ぬまで44を直しなおし聴き続けられたらなあ,と思う。

連休も残り明日1日となったが,今日もハンダゴテを握った。44をはじめQUAD製品の多くにE5270というトランジスタが使われているが,これは現在ではまったく手に入らないばかりかデータシートすら見つからない。44やESL63のサービスマニュアルを見るとE5270の代替としてBC413Cが挙げられている。回路図と実物を比較するとピンアサインも同じであるようだ。ちょうどDISCモジュールの修理用に買ったBC413Cが余っていたので,ノイズの出るTAPEモジュールのE5270をBC413Cに交換してみたところ,ちゃんと鳴るだけでなくノイズもなくなり音質も新鮮になった。E5270は44のトーンコントロール基盤にもあって,もし壊れたらどうしようと思っていたがこれでひと安心だ。今後のためにもう何個かのBC413Cを注文しておいた。
私の初期型44は4年間こつこつ部品交換してきて,残るはトーンコントロール基盤だけになった。ここをいじるにはアンプ全体の分解が必要になるので今まで残ったのだが,松下のHB2-DC24VリレーもNOSで手に入ったことだし,4年間の経験を活かしてそろそろ挑戦してみようと思っている。まあ来週以降の仕事だけれども。

連休に入ってからは毎日ハンダゴテを握っている。今日は以下のことをやった。
1)ノイズの出るDISCモジュール(ISS5)のトランジスタとコンデンサの交換。
2)こないだ来たDISCモジュール(ISS4)のピンジャックの交換。
3)QUAD44のトーンコントロール基盤の液漏れしてるコンデンサの交換。
結果はとてもうまくいって,ISS5のモジュールはノイズが出なくなってまた使えるようになった。驚いたのは44のほうで,コンデンサの交換(写真の100uF6.3Vタンタル,C522とC523)で音がすっかり変わってしまった。どうもトーンコントロールをオンにするとCANCELの状態よりひどく音が悪くなると思っていたのだが,その差がすごく小さくなるとともに,CANCELの状態でも音がずいぶん元気になった。全体にノイズが減ったようにも感じる。出力に直列に入っているコンデンサなので音質への影響は大きいはずだが,こんなに変わるものとは思わなかった。このコンデンサは1個178円。
しかし学問もこのくらい毎日熱心にやっていればもっと大きなものを残せただろうし,さすがに明日は家族サービスでバーベキュー程度はやらないといけない。でもこういうことをこういうふうにやっているのこそ自分だと思うのだ。
QUAD44のDISCモジュールについてのまとめを@nabelab Audioに掲載しました。ここに載せるにはちょっと長かったので。ついでに同じページの「QUAD44の変遷」も新しい情報を加筆してあります。

連休はオーディオ三昧だ(予定)。今日はずっと懸案だった1台目のTD-150のコンデンサ交換をした。2台目では作業効率や今後のメンテ性から抵抗やラグ板を取り去ってシンプルにしてしまったのだけど,1台目のほうはオリジナルを重視してコンデンサだけを入れ替えた。これでこれから10年は大丈夫だし,気のせいだとは思うけど音がよくなった。
いろいろ調べてみると,QUAD44にずいぶん使われているタンタルコンデンサはすでにほとんど製造中止になって市場在庫だけになっているらしい。ある程度確保しておく必要があるかもしれない。

QUAD44のMM用DISCモジュール,ISS5に使われている2種類のトランジスタが届いた(eBayでアメリカの業者から買ったのに小包はイギリス発だった)。BC214Cは国内でも探せば手に入るがBC413Cはまずない。これでもう1枚のDISCモジュールも修理できるぞと思ったのだが,やはりオーディオ道は厳しいものでBC413Cがモジュールにもともとついているものと形も色も全然違う。これは端子の順番も違うかもしれないので用心しないといけない。知識も理論もなく経験のみの電気修理はこういう時に困るなあ。
下に書いたMMモジュールを交換する時に,44のトーンコントロール基盤の電解が濡れて光っているのに気づいた。普通に考えれば液漏れなのだがタンタル電解も液漏れするんだろうか。とりあえずC522とC523,100uFのタンタルを注文する。こうして毎週のように44のための部品を注文していると,クラシックカーをメンテしながら乗っている人のような感じになってくる。

eBayで25ポンド(送料2ポンド)で買ったQUAD44用のDISCモジュールが届いた。基盤番号M12515-ISS4の初期型,トランジスタを用いずにオペアンプとLCRだけで構成されたシンプルなイコライザだ。のちのISS5ではオペアンプの他にトランジスタも4つ用いた複雑な回路に変わっており,故障する箇所も増えている。それに補修用のトランジスタ(BC214Cと413C)がなかなか手に入らない。というわけで初期型をもう一枚手に入れたかった。
届いたものでは2個のオペアンプのうちひとつは初期型オリジナルのTDA1034NBがついているが,もうひとつはNE5534ANになっている。もちろん後者があとで交換された可能性もあるが,たぶん最初から違うものが混合して取り付けられているのだろう。海外製品ではよくあるパターンだ。2つのオペアンプを新品のNE5534APに交換,4個のタンタル電解とピンジャックも交換して取り付けてみると問題なく鳴る。これで私のQUAD44は再びMMモジュールが2枚挿さった状態になった。

ヤフオクでやまがたすみこの「風に吹かれて行こう」のシングル盤を手に入れた。1973年2月発売。渡辺洋服店が潰れて家族で夜行列車に乗って東京に出たのは1973年8月,深夜の軽井沢で30分も停車するあいだ,私はそのころラジオで流行っていた歌を口ずさんで外の景色を見ていた。それらの歌にはこれや「風と落葉と旅びと」(72年6月発売)や「心の旅」(73年4月発売)などが含まれていたと思う。窓の外には白樺のような木がほのかな街灯の光りで浮かび上がっていた。もう40年近くも前のことだ。コレクションというのは自分の過去を取り戻す営みなのだろうと思う。

ヤフオクで相場よりだいぶ安い値段で落札したアメリカ盤デュオフォニックの「ペット・サウンズ」が届いた。これでアメリカ盤モノラル,デュオフォニック,イギリス盤モノラル,ステレオの4枚が揃ってさながらペットサウンズ屏風四曲の完成だ。米盤デュオフォニックはこれまで聴く機会がなかったが,聴いて見ると英盤ステレオともまた違った音で驚かされる。米盤モノは暗くしっとりと落ち着いた音,英盤ステレオはキラキラした音,英盤モノはそのキラキラがモノラルになっている音,それらに対して米盤デュオフォニックは英盤ステレオよりはやや丸い音がデュオフォニック独特のフワフワした音像に仕上げられている。これらの音の違いがどのように作られたのかが気になる。個人的な好みとしては英盤ステレオがいいかなあ。ちなみにCDの音はこの4枚のどれとも違う。

グラドの針交換できるカートリッジでは最上位機種になる Prestige Gold 1 を買ってみた。2万円とちょっと,例によって限りなく質素なパッケージに裸で入っている。鳴らしてみるといちいち比較するのがバカバカしくなるほどあらゆる面で前の Prestige Blue 1 より優れている。
ちょっと聴くと Blue より音量が小さく感じるし,地味な音だ。でもしばらく聴いていると高域が滑らかだから静かにおとなしく聞こえていることがわかる。いっぽうで低域は Blue より豊かで,かつ分解能が高くて低弦の動きがよくとらえられる。特筆すべきは音場感で,アンセルメなど聴くと「目の前に小さなオーケストラが」といった常套句が現実になる。
私がこれまで使ったカートリッジの中でも間違いなく最上位の音だ。「やはりMCに比べてMMは...」といった感じもまったくない。そのうえ傷んだレコードに強いのは下位機種と同じ。これからグラドを買う人はケチらないで最初からこれを買った方がいい。しかしこうなるとモノカートリッジもME+にしたほうがいいだろうし,もっと高価な針交換のできないカートリッジ群も気になってくる。オーディオ道にやすらぎはない。

ステレオカートリッジもグラドを気に入って使っていたが,ちょっと思うところがあってQUAD44にMCモジュールBをつけて久しぶりにオルトフォンMC20SuperIIを聴いてみた。このカートリッジももう買って10年以上になると思う。その時点ですでにMCシリーズはS系に変わっていて,ラジオ会館の木村無線に在庫が残っていたものを安く手に入れた。木村の兄ちゃんもおばさんも「新しいのよりこっちのが音がいいよ,お買い得だよ」と薦めてくれたのを覚えている。しばらくグラドの音に慣れていた耳には,MCカートリッジ独特の実体感のある音は新鮮に聞こえるし,とくにクラシックの弦の艶とか雰囲気はグラドより優れている。これはやっぱりいい音だ。五味康祐が繰り返し「やはりオルトフォンは素晴らしい」と書いていたのを思い出す。
とかいいながら,結局カートリッジを交換して2日もしないうちにグラドに戻してしまった。オルトフォンは相性の良いレコードでは夢のようにいい音だけど,グラドでちゃんと聴けたレコードの一部が歪みっぽくなるからだ。レコードの個体差や傷みへの耐性はグラドの方が明らかに高い。グラドのもう少し値段の高いカートリッジを買ってみようかな(いま使っているPrestige Blueはわずか1万円台,グラドのラインナップは30万円台まである)。

1月に中国製のTOPPING TP-10MK4デジタルアンプ(3980円)を購入,そのあとTP-40(9800円)も買って,約3ヶ月間QUAD405-2と何度も何度も取っ換え引っ換えして聴き比べてきた。現状としてはアンプはQUADに戻しているのだけれども,その結論は簡単には出せなかったし,また判断が変わるかもしれない。オーディオ機器,音声増幅器としての性能は405より明らかにTOPPINGの方が優れている。全帯域にわたってフラットで,出力のわりにスピーカー駆動力が高く,SN比も聴感上ノイズレス,そのうえ消費電力も著しく少ない。これがこんな値段で買えることは驚異としかいいようがない。QUADに戻した最大の理由は高域のピーク感がどうしても気になることなど,ごく趣味的な音色の違和感なんだけれど,これも音のわかる人がほんの数百円程度のコストをかけて入力周りなどをチューニングすれば容易に解決すると思う。ピュアオーディオ的に突き詰める用途でなければこれでまったく十分,39800円の国産プリメインアンプなどにはもう存在価値はないかもしれない。これからオーディオアンプはもうデジタルアンプに切り替わっていくのだろう。もう少しオーディオ的に音造りされたデジタルアンプが出てくれば(すでに少しずつ出ている)また試してみたい。

ここしばらくはとてもたくさんのことがあって,なにかを考える暇もなかった。博士論文が本になったことは下のエントリーに書いた通り。本はすでにAmazonなどでも買えるようになっている。7日8日は心理学ワールドの編集委員会で東京へ。この日の東京は雨でやたらに寒かった。翌週は講演で中標津へ。中標津じたいはとてもいいところだったし,温泉にも入っておいしいものを食べたが,なにしろ遠かった。写真は帰路で経由した標茶の駅にちょうどやってきたC11蒸気機関車。それで今週は送別会がひとつと,昨日は卒業式で3人のゼミ生が旅立っていった。それで今日は土曜なのに会議で午前中は出勤。その間に息子の高校/高専受験があり,子どもたちと妻が順番にウイルスでお腹をこわした。ほんとに1月からの3ヶ月は夢のようにあっという間だった。それらの日々を味わうまもなく4月がやってきて,新しい年の授業が始まる。この連休はほんとうに貴重な休息なんだけど,最後まで大丈夫だった次男がお腹をこわしている。

新曜社さんからもうじき出る本の著者献本分が送られてきた。博士論文の内容がほぼそのまま本になったものだ。これまで本はわりとたくさん書いてきたが,完全な単著はこれが初めて。それなりに感慨深いものがある。Amazonや本屋に出るのはもうしばらく先になると思う。

QUAD44の入力モジュールについているディップスイッチのレバーが折れてしまう経験をした人は少なくないのではないかと思う。私のモジュールにもレバーが折れたのが複数あるので,QUADからパーツを取り寄せて交換しようとした。「互換品になるけどいいか」と言ってきたので「かまわん」と答えるといつものようにすぐ送られてきたのが写真の赤いパーツ。たしかにピンアサインは同じなのだが,オリジナルのスイッチにレバーが4つあるのに対してこれはレバーが8つ。つまりオリジナルでは1個のレバー操作で2チャンネル分が一度に変更できるのが,これでは片チャンネルずつ変更する必要があるのだ。そのうえ 添えられた紙には「.....AND ON IS REVERSED」と書いてある。オンオフもオリジナルと逆なのだ。QUADともあろうものがこれはいただけないな。どなたかオリジナルのパーツ(DYS-4DS)の入手方法をご存知の方はおられないだろうか。

TOPPING TP-10MK4に驚いて,同じTripath TA2024パワーICをトロイダルトランス電源でドライブするTP-40を買ってみた。一聴してTP-10より明らかに中低域が豊かで,TP-10の高域寄りのバランスも改善されている。ただTP-10よりはずっとマイルドな音なので「おーさすがデジタルアンプだ」という感動はないかもしれない。数日鳴らしているうちにいい感じにますます滑らかになっている。当分の間はこれが私の部屋のメインのパワーアンプになると思う。ちなみに送料合わせて1万円。
ネットで見ているとTOPPINGアンプを絶賛している人には,ある程度ちゃんとしたシステムでプリアンプを介してTOPPINGを鳴らしている人が多いように思える。CDPと直接つないでいる場合などはあまり結果が良くないようだ。出力も小さいので入力時点で十分なゲインが必要なのだと思う。ちなみに私はQUAD44の5Vの出力につないでいるのでむしろオーバーゲインか。

@nabelab別館にSTRAVINSKY conducts STRAVINSKYを新設。米コロンビアのストラヴィンスキー自作自演のレコードを紹介していきます。このシリーズは演奏も録音もとても優れているので,どうしてもっとストラヴィンスキー演奏の決定版として注目されないのか疑問です(ネットを見ると「オケがヘタ」とかくだらないことにケチをつけている人がいますが.....)。それに加えてオリジナルLPにはとても素敵なジャケットがついていますので,少しずつスキャンして掲載します。

新しい電源アダプターが届いてさっそく前のと交換してみたら,これまで気になっていたハイ上がりのバランスが相当改善されて,低域が充実した自然なバランスになった。これなら「いくつかの面でQUAD405-2より優れている」と自信を持って言える。405-2より劣っているのは音の艶とか雰囲気とかごく微妙な要素で,いっぽう歪みのなさと音場定位の明確さ,S/Nは明らかに優れる。もとのアダプターはヤノの外付けHDDについていた12V/2Aのもの,新しいのは写真のようなLCD用の12V/5Aのもの(新品がヤフオクで約2000円)だ。デジタルアンプは電源が重要とよく言われているが実際そうであるようだ。これで3980円ではなく総額6000円ほどのアンプになったが,音が改善されてC/Pはむしろ向上しただろう。TOPPINGアンプのヤフオク出品者が1000円のオプションで付けているアダプターは12V/4Aだから,これから買う人でそれ以上の容量のアダプターを持っていない人は素直にアダプターも一緒に買った方が明らかにお得だと思う。しかしこうなると9800円で買えるトロイダルトランス電源付きのTOPPING TP-40が気になってくる。1ヶ月後くらいにはきっと買っているだろうな....

TOPPING TP-10MK4は写真のようにQUAD44のとなりに陣取ってLS3/5aを元気に鳴らしている。しばらく聴いた感想としては,QUAD405-2に比べて著しくS/Nが良いので静かだし上も下もすごく自然に伸びて良い音だが,バランスはハイ上がりだ。歪みのないフラットな音がハイ上がりに聞こえることは以前からたびたび経験しているが,いまの音がこのアンプの本来の音なのか,まだエージングが足りないのかは判断できない。ネット情報ではこのアンプの高域特性はスピーカーのインピーダンスによって変化するらしいので,4-8Ωの指定に対して11ΩのLS3/5aを繋いでいることの影響もあるかもしれない。それにしてもとても3980円の音ではないし,39800円のアンプがこの音でも「いいアンプだな」と思うに違いない。もうすこししっかりしたACアダプターが明日届くので,音の変化をみてみたい。
さてこれがまた高輝度青色LEDだったわけで,ますます眩しくなってしまった。

とくに問題がなければいつも同じようなものを身に付けていたい方なので,靴はリーガルのローファーとサイドゴアをもう何足も買っているし,タートルネックはL.L.Beanのをたぶん十数着持っている。ボールペンもアメリカのPaper Mate Write Bros. というのを気に入って使っていた。ところがWrite Bros. はしばらく前にモデルチェンジして感心しないものになってしまった。その後国産のものとかいろいろ使ったが,最近はやりの水性ボールペンは筆圧の強い私はすぐダメにしてしまうし,ちょっと気に入ってまた買おうと思っても1年くらいでモデルチェンジしてしまう。ではボールペンでそう簡単に廃番にならない定番といえばなにか,ってこれしかないわけだ。ネット検索したら1本30円のショップがあったので赤黒20本ずつ買った。もちろん1.0mmのMediumタイプ。これで2年くらいは大丈夫だと思う。これは中国製だったけどもうフランス本国製のビックはないのかなあ。

あんまり気になるし,タダみたいな値段なので買ってしまった。TOPPING TP-10MK4という中国製デジタルアンプ,ヤフオクで3980円(39800円ではない)。さっそく手持ちの外付けHDD用ACアダプターを繋いで,素晴らしい音になったKororaフォノイコとQUAD44経由でレコードを鳴らしてみる。しばし沈黙......
音質の判断というのは難しいものだが,少なくともQUAD405-2と入れ替えてしばらく聞き込んでみようと思わせる音だ(405-2はすでにオーディオラックの外に取り出されている)。とにかく歪みが少なく透明で,フラットな音。もちろんオーディオは装置の癖も楽しむものだが,これだけ癖のない音を聞かされると考え込んでしまう。そんな音が3980円で買えるのでは,オーディオという産業はもうお終いかもしれない。せいぜいスピーカーとアナログプレーヤー関連しか残らないのではないか。まあしばらくしたらきっと405-2に戻すのだろうとは思うけれど,10日使えば1日あたり398円だからね.......

三が日も終わりに近づいてKororaは徐々に良くなっているが,まだ硬くて弦の音などがキンキンする。他のカートリッジではどうだろうと朝からMM,MCそれぞれいくつか繋いでみたがどれもデッコマヒッコマで,結局グラドに戻す。耳がすっかりグラドに慣れていることもあるだろうが,やはりグラドの音は自分好みなのだと思う。誰にでも躊躇なく薦められるモノカートリッジに比べて,グラドのステレオカートリッジは変わった音だしスクラッチも拾いやすいし,そのうえハムまで拾うなど欠点だらけなのだが,最初に聴いた時に運命の出会いを感じてしまった。QUADのMMモジュールが調子悪ければMCモジュールを挿して手持ちのオルトフォンでも聴けばいいのに,自分がまったくそう考えずにフォノイコを買ってしまったのもこのままグラドを聴き続けたいからだ。昨年のオーディオを振り返っていちばん大きな出来事はTD-150が増えたことよりむしろグラドとの出会いだったのかもしれない。

Kororaフォノイコの音は徐々に落ち着いてきた。ディップスイッチで入力に220pFを加えられるようになっているのはありがたい機能で,心持ちまろやかになる。昔のSMEのアームケーブルには最初からコンデンサがついていたものだ。QUADのフォノモジュールの音と比較すると,やはり現代回路だけあって歪みが少なく,レンジも自然に上下に伸びて,定位感も優れている。しかし例によって電源インジケータの青色LEDが明るい(写真)。隣にあるUSBインターフェースのLEDもそうで,まぶしいのでビニールテープで隠してある。古いQUADの赤色LEDは控えめな明るさなのだが,技術革新が常に良い結果につながるとは限らない。
昨日も書いたamazonの古書の件だが,著者としての正直な気持ちとしては,読んでもらえれば値段はどうでもいい。まあ印税だけで食べているのであれば別の感想もあるだろうが,基本的に創作者にとっては自分の創作物がどれだけの人に届くかのほうが金よりもずっと大事だと思う。音楽や映画の著作権問題が,レコード会社など著作隣接権(他人の著作物を管理し売る権利)で稼ぐ人たちの意見だけを中心に回っているのは,その点でも違和感がある。

あけましておめでとうございます。今年も@nabelabをよろしくお願いいたします。
ホームページに記載している私たちの著書「モード性格論」のリンクを見ると,写真のように最低価格が3円になっている。リンク先を見ると79円,100円,180円など,定価1890円のこの本が古書であればほとんど二束三文で買えることがわかる。著者としてはかなり複雑な気分なんだけど,まず古書に出るためには誰かが買わなければならないのだから,多くの人がこの本を買ってくれていることがわかる。そして,興味があればうんと廉く買って読んでもらうこともできるので,悪いことではないのだろうとも思う。まだお読みでない方はぜひ古書でお気軽に....なんて書いたら紀伊国屋に怒られるかな。

いよいよ今年の終わりが近づいてきた。年末恒例の第九だが,今年は写真のようなレコードで聴き始めた。フルトヴェングラーのバイロイトの第九,アメリカエンジェルのGreat Recordings of the Century2枚組。さすがに60年代前半の盤だけあってデジタルリマスターより鮮度の高い立派な音。この音から類推するとイギリス初盤とかドイツ初盤とかはやっぱりよい音がするんだろうなあ(5万円くらいするけど)。ちなみにこれは評判の悪いアメリカプレスなので二束三文だった。それでは皆様よいお年を。

年末も押し迫ってフォノイコライザが届いた。台湾Firestone Audio製のKorora-SL。写真でわかるようにオペアンプ構成(OP27GとOPA277)のシンプルなイコライザが充電池駆動されている。まだ通電数時間なので新品オーディオならではの硬い音だが,素性は悪くない感じ。基本的にオーディオ装置の音質は外見で決まると思っている(笑)ので,この外見なら時間が経つにつれてよい音になってくると思う。そのうちオペアンプ交換とか自作ケースに入れて入力2系統とか出力調整とか改造して遊びたい。

常用のQUAD44のMM用PHONOモジュールのうち1枚が調子悪くて盛大にハムを引くようになった。対策を考える間,ひさしぶりにQUAD33を出してきてつないでみた。どうせレコードプレーヤーが1台しか繋げないなら33でなんら問題がないわけだ。久しぶりに聴いた33の音はやっぱり濃厚で「音楽に寄り添って演出して聞かせる音」,クールな44とはずいぶん違う。iTunesに入れたリマスターのビートルズをQUAD33で聴くとまるでレコードを聴いているような感じがする。PHONOモジュールは修繕も視野に入れつつ,単体フォノイコライザーで遊んでみることにした。単体フォノイコがあれば33に2台のレコードプレーヤーを繋ぐこともできる。注文したフォノイコが年内に届くかどうか。

今年ももう残すところ一週間ちょっとになってしまった。5年くらい前に1ガロンの特大ボトルで買ったニッティグリッティのレコード洗浄液がついに無くなったので,アメリカから洗浄液を取り寄せた。大量の液体を輸入するのは送料もかかることもあり,VPIから出ている濃縮液にした(これは$24+送料$10。ニッティグリッティの1ガロンボトルは$80)。写真の1オンスボトルの内容液を1ガロン(約4リットル)の精製水で希釈すると洗浄液ができ上がる(写真は空き瓶で,内容液は薄いブルーの色がついている)。さっそくレコードを洗ってみた。
ニッティグリッティの液と同様にアルコールは含まれていないようだが,界面活性剤はかなり多めのようで洗っていると泡が立つ。化粧用石鹸のような匂いもニッティグリッティとはずいぶん違う。さて出来上がりだが,まず見た目でレコードが非常にピカピカになるし,ノイズや歪みの低減効果もニッティグリッティ液よりやや高いように感じる。ニッティグリッティも導入当時には同じことでひどく感心したのを覚えているので,もしかしたら数年間で洗浄液が劣化したり成分が揮発したりしていたのかもしれない。レコード洗浄液の界面活性剤の量と音質との関係には議論があるが,とにかく最近買ったノイズ多めとか歪みっぽいレコードはこの洗浄液でもう一度洗ってみようと思っている。

先週12月12日は東京で「血液型心理学研究会」に出席してきた。といってもその日は朝から帯広は大雪で,東京から来た飛行機は帯広空港上空で1時間近く待機後になんとか着陸したものの,その折り返しで私が乗る便は予定より2時間近く遅れて出発となり,研究会には1時間半も遅刻してしまった。大村先生の講演はすでに終わってフロアとの質疑応答になっていた。そのあと浮谷先生に突然指名され,山岡さん他と一緒に壇上に座らされて指定討論のようなことになった。研究会終了後は当然の懇親会で,血液型性格を信じるものも信じないものも仲良く約4時間にわたって懇親を重ねた。初めて会ったABOFAN氏がごく普通の紳士的な人だったことはまあ予想通りだが,新生福村出版の編集長氏がビートルマニアのギターコレクターであったことには驚いた。